ぼくたちは見た ーガザ・サムニ家の子どもたちー 上映情報

2024年 これからの上映情報

■ 4月27日(土)13:30〜 東京都墨田区
   古居みずえ監督のトークあり

□ 会場:すみだ共生社会推進センター(旧すみだ女性センター)
      (墨田区押上2-12-7)

□ 参加費:無料
□ 申込み:03-6233-7607 (月〜金9:30〜17:00)
       またはパルシステム東京HPの「イベント」
       ※ 受付は4月10日(水)12:00まで
□ 主催:パルシステム東京

■ 4月27日(土)18:00〜 神奈川県横浜市
 〈南京〉と〈ガザ〉、侵略を描いた2本の映画・同日上映会

   (第9回「戦争の加害」パネル展・オープニング企画)
□ 会場:かながわ県民センター(横浜市神奈川区鶴屋町2-24-2)
□ 資料代:800円
□ 申込み:090-7405-4276
       またはhttps://240427.peatix.com/の「チケットを申し込む」から
□ 主催:記憶の継承を進める神奈川の会

■ 5月3日(土)(金・祝)12:30と16:00 長野県佐久市
  古居みずえ監督のトーク
(14:10〜)
□ 会場:エデュカルトリア佐久教育会館
□ 入場料:無料(カンパ呼びかけ)
□ 申込み:080-6936-6311(いわした)
□ 主催:ピースアクション佐久

■ 6月22日(土)14:00〜 千葉県市川市
  『ぼくたちは見た ―ガザ・サムニ家の子どもたち―』
   +古居みずえ監督のトーク(上映後)

□ 会場:市川教育会館 (千葉県市川市南八幡1-10-19)
□ 入場料:1000円
□ 申込み:090-8455-5352(ヤマグチ)
□ 主催:市川上映実行委員会

 


自主上映会を開いてください! 


2023年 緊急上映会報告

上映会を開いてくださった皆様へ  (古居 みずえ)

昨年は映画「ガーダ パレスチナの詩」、映画「ぼくたちは見たーガザ・サムニ家の子どもたち」の上映活動をしていただき、有難うございました。… (続きを読む ⇒)



 

 

子どもたちの恐怖を体感しながら取材を続けて

 古居 みずえ

 パレスチナの8月は長い1か月でした。ガザに来て、パレスチナの子どもたちが味わっている恐怖を私なりに感じました。イスラエルの侵攻はこれで三度目ですが、今回は最も酷いものだと思います。
 2009年の時も、イスラム組織ハマースがいようがいまいが集団懲罰として攻撃されました。国連の学校の避難所、モスク、病院、工場……今回も同じようなところが攻撃されましたが、規模が違いました。また国連の学校避難所や病院など、人道的に許されない所が何度も攻撃されたのです。   
 これは2009年にも非難されたことですが、国際的に責任の追及をしなかったことが、規模をさらに大きくし、とどまるところを知らないほどの攻撃になっていました。
 攻撃の手法も無人偵察機(ドローン)が24時間毎日飛び、攻撃の前には更に音が大きくなり、そのうちにF16軍用機が来る耳をつんざくような音、どこに向かって落ちていくかで命が決まる。その恐ろしさは真下にいるものでしかわかりません。
 近くに落ちれば地震のような揺れと周りのガラスが振動と爆風で飛び散る。大人でもこれだけ怖いのに子どもがどれほど怖いか。すべてのガザの子どもが恐怖を味わい、将来的にはPTSD(心的外傷後ストレス障害)になる可能性を秘めています。今回の攻撃が終わる前にすでに症状が出ている子どもたちもいました。
 8月26日に停戦が始まり、それから1か月間は穏やかな日が続くと人々は思っています。でもその先はわかりません。1か月後に、ガザ漁港、ガザ空港、そして封鎖解除に向けて話し合いがもたれるからです。しかしネタニヤフ政権はもう交渉団をカイロに送り込まないと言い、ハマースも武装解除はしないと言っています。しかし8年間続いている封鎖を解除することは人道的な観点からも一刻も急がれます。2009年、2012年の攻撃で壊された家や施設がまだ復興していないのに、今回全壊した建物は約一万棟にも達しています。その復興は、封鎖が全面解除されても5年、部分的にしか解除されないのであれば20〜30年もかかると言われています。
 私は今まではパレスチナのことは政治的な問題が解決されなければ経済援助だけしても仕方ないと考えていました。しかし今回の被害の酷さを見ると、経済援助も政治的な解決も同時に急がれると痛感します。今までホームレスも物乞いをする子どもも見ませんでした。人間関係の繋がりが強いパレスチナでは、必ず親戚縁者などが手を差し伸べてきたからです。けれど今は皆自分たちのことで精いっぱい、人の世話をする余裕はありません。子どもたちは今回の攻撃の話をするとき涙ぐみます。あまりにもつらい経験をしたからだと思います。
 私は2011年に映画『ぼくたちは見た 〜ガザ・サムニ家の子どもたち〜』を制作しました。子どもたちの目を通して、2008年末〜2009年1月のイスラエルによる爆撃で何が起きたのかを描きました。そして2014年、再びのガザ攻撃で2009年をさらに上回る、500人以上の子どもたちが犠牲になりました。今回、女性や子どもたちがどんな経験をして、何を見たのかという証言はぜひとも記録していかねばならないと思いました。これは今後も続けようと思っています。
 引き続き皆さまからのご支援をいただければ幸いです。

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● 古居みずえさんによるガザの情報は、アジアプレス・ネットワークをご覧ください。

 


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