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■ 隠された小さき声を拾い上げて

 イスラエルの軍事占領のもとにあるパレスチナ。かりそめの和平の中で、果たして独立した国づくりができるのかどうか、安全な生活ができるようになるのか、人びとの不安はつのる一方です。そんなパレスチナの各地を歩いていると、よく耳にする日本人の名前があります。

「ミツ(Miz )を知ってる?」
「ミツは元気?」
「ミツのことなら私のほうが昔から知っているよ。」
「ミツによろしく!」

「ミツ」 それは、ジャーナリスト・古居みずえさんのことです。 1988 年以来、パレスチナでの取材を続けている古居さんのドキュメンタリーには、いつも、そこに生きる女性たちや子どもたち、「小さくて弱き人びと」の視点から描かれています。

 最初はカメラで取材を始めた古居さんでしたが、やがてデジタルビデオを用いて、パレスチナの人びとの生活そのものを臨場感をもって映像化し、同じ現場を何回も訪れながら地道な活動を続けてきました。

 1987 年から始まったインティファーダ(パレスチナ人による、占領に対する抵抗運動)。一般的にイスラム社会は男性原理が強いとされるなかで、この時期、活き活きと女性たちが、闘いを男性たちとシェアし、政治討論をしたりする姿を、私たちは彼女の撮影した映像から知ることができるのです。

■ せばめられる発表の場

 古居さんがパレスチナの取材を始めて、そろそろ20 年近くになります。 彼女が関わり、撮りためた現地の人びとの映像や作品は相当な数と時間数におよびます。そこにはパレスチナを生き抜いてきた「小さき声たち」の大切な記録がたくさん写し撮られています。

 けれども、ドキュメンタリーを発表する場はテレビからはしだいに少なくなり、報道番組でも海外のニュース、それも人々の生活の現場から伝えるものがあまり見られなくなってしまいました。つらい現実からは目を背けていたいといった私たちの社会のなかで、占領に翻弄されながらパレスチナに生きる人々の声を一つひとつ伝えようとすることは、現在のメディアでは「時流」に合わないとされ、伝えられにくくなっているのです。

■ パレスチナを生き抜く人々の記録に発表の場を

 古居みずえさんが写し撮ってきたパレスチナ現代史、そしてそこに日常生活を通じて現れる女性や子どもたちの姿。日本においてマスメディアではなかなか取り上げられないそうした記録が、もっと人びとの眼に触れる機会をつくれないだろうか?

 私たちは、古居さんのドキュメンタリー映画を支援することを決意しました。 これまでの古居さんが取材された記録がまとめられ、広く人びとに届けられるために、できる限りの支援をしたい。そうした思いと決意のもとに、「古居みずえ ドキュメンタリー映画 支援の会」を立ち上げました。

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